お風呂のリフォームを考える際、「いつ頃が適切な時期なのか」という疑問は多くの方が抱くものです。一般的な目安としては、お風呂の寿命は15年〜20年程度とされています。 しかし、これはあくまで一般的な数値であり、使用頻度やお手入れの状況、浴室のタイプによって最適な時期は異なります。 ユニットバスの場合、メーカーは15年から20年での交換を推奨していることが多いようです。 ほとんどの場合、10年を超えた頃から換気扇や水栓などの設備に不具合を感じ始めることがあります。 一方、タイル張りの浴室など昔ながらの在来工法のお風呂は、ユニットバスよりも寿命が長く、20年〜30年が目安とされています。 しかし、タイルの目地のひび割れや、タイルの浮き沈みなどが発生しやすく、そこから水が内部に侵入して、構造材の腐食を引き起こすリスクがあります。 寿命が近づくと、様々なサインが現れます。例えば、浴槽や壁のひび割れ、コーキングの劣化、掃除しても取れない頑固なカビ、排水の詰まりや悪臭、冬場の浴室の寒さなどが挙げられます。 これらのサインが見られる場合は、年数に関わらず早めにリフォームを検討することが重要です。 寿命を過ぎたお風呂を使い続けることは、水漏れや腐食といったリスクを高めるだけでなく、光熱費の増加や衛生面での問題、そして何よりも安全性への懸念が生じます。 特に、内部で水漏れが発生し、家の土台や柱が腐食してしまうと、お風呂のリフォームだけでなく、大規模な修繕が必要となり、費用が余計にかかってしまうこともあります。 そのため、目安となる年数だけでなく、日常的に浴室の状態をチェックし、少しでも気になる点があれば専門業者に相談して、適切なタイミングでリフォームを検討することをおすすめします。