石膏ボードに発生するヘアークラックのような小さなひび割れは、見た目も気になりますが、DIYで比較的簡単に補修が可能です。ここでは、初心者でも安心して取り組める簡単な補修手順を紹介します。 まず、補修作業を始める前に、ひび割れ周辺の壁面をきれいに掃除しましょう。ホコリや汚れが残っていると、パテの密着が悪くなり、仕上がりに影響します。濡らした布で拭き、完全に乾燥させてください。 次に、ひび割れの両側をカッターナイフやスクレーパーなどで軽く削り、V字型に溝を作ると、パテが奥までしっかりと入り込みやすくなります。ただし、ボードを深く傷つけないよう、慎重に行いましょう。 いよいよ補修パテの登場です。市販されている練り済みタイプの石膏ボード用パテが、手軽でおすすめです。パテベラ(ヘラ)を使い、ひび割れの溝にパテをしっかりと充填していきます。パテを塗る際は、ヘラを少し立てて、ひび割れに対して垂直に力を加えるようにすると、隙間に奥まで入り込みます。一度に厚く塗ろうとせず、薄く均一に塗り広げることを意識してください。ひび割れが見えなくなるまでパテを盛り付け、周囲の壁面と段差ができないように平らに均します。 パテが完全に乾燥するまで待ちましょう。乾燥時間は製品によって異なりますが、数時間から半日程度かかることが多いです。完全に乾燥しないうちに次の工程に進むと、後でひび割れが再発したり、パテが収縮して凹んだりする原因になります。 パテが乾燥したら、サンドペーパー(紙やすり)で表面を滑らかにします。最初は少し粗めのサンドペーパーで大まかな段差を削り、次に目の細かいサンドペーパーで仕上げ磨きをすると、周囲の壁面と馴染ませやすくなります。削りすぎに注意しながら、指で触って段差がないか確認してください。 最後に、パテを塗った部分に下地処理材(シーラー)を塗布し、元の壁の色に合わせて塗装を施せば、補修は完了です。これで、気になる小さなひび割れがきれいになくなり、壁面が美しい状態を取り戻すでしょう。
簡単!石膏ボードの小さなひび割れ補修