壁紙リフォームをDIYで行う最大のメリットの一つは、費用を大幅に抑えられることです。では、実際に六畳間の壁を自分でリフォームする場合、一体いくらくらいの費用がかかるのでしょうか。その内訳を具体的に見ていくことで、より現実的な計画を立てることができます。まず、最も大きな割合を占めるのが「壁紙本体の価格」です。壁紙の価格は、その種類や機能によって大きく異なります。最も安価なのは、量産タイプのシンプルなビニールクロスで、一メートルあたり数百円から購入できます。六畳間の壁全面を張り替えるのに必要な壁紙の長さは、一般的に三十メートル前後と言われているため、これを選ぶと一万円前後で壁紙が揃う計算になります。一方、デザイン性の高い柄物や、消臭、防カビといった機能性を持つ壁紙、あるいは自然素材の壁紙などは価格が上がり、一メートルあたり千円以上するものも珍しくありません。この場合、壁紙代だけで三万円以上になることもあります。次に必要なのが「道具代」です。カッター、地ベラ、撫でバケ、ジョイントローラー、スポンジなどがセットになった初心者向けの道具セットが、ホームセンターやインターネットで三千円から五千円程度で販売されています。一度揃えてしまえば、次回以降も使えるので、初期投資と考えて良いでしょう。そして、生のり付きではない壁紙を選ぶ場合は、「壁紙用のり」も必要です。これは千円から二千円程度で購入できます。これらを合計すると、最も安価な量産タイプの壁紙を選んだ場合、総額で一万五千円前後からDIYが可能ということになります。もし、これを専門業者に依頼した場合、材料費に加えて施工費や人件費、廃材処分費などがかかり、安くても五万円以上はかかるのが一般的です。もちろん、DIYには自分の時間と労力がかかりますが、この価格差は非常に大きいと言えるでしょう。予算に合わせて壁紙のグレードを選べるのもDIYの魅力。まずは自分の部屋でどれくらいの費用がかかるのか、一度見積もってみることから始めてみてはいかがでしょうか。