賃貸物件のクロス(壁紙)を自分で張り替えるDIYは、近年人気を集めています。しかし、賃貸特有の事情を考慮した上で取り組む必要があります。ここでは、賃貸でのクロス張替えを自分で行うメリットと、特に注意すべき点を掘り下げていきます。自分でクロスを張り替える最大のメリットは、何と言っても「費用を抑えられる」点にあります。業者に依頼する場合と比較して、材料費と道具代のみで済むため、大幅にコストを削減できます。6畳程度の部屋であれば、数万円で雰囲気を一新することも可能です。また、自分の好きなデザインや色柄の壁紙を自由に選べるため、「自分だけの理想の空間」を創造できるという大きな魅力があります。プロに任せるよりも、よりパーソナルなこだわりを反映させることができるでしょう。さらに、自分のペースで作業を進められるため、まとまった時間が取れない方でも少しずつ作業を進めることが可能です。家族や友人と一緒にDIYを楽しめば、思い出作りにもなります。一方で、賃貸物件でのクロス張替えには、特有の「注意点」がいくつもあります。第一に「原状回復義務」です。これは退去時に部屋を入居時の状態に戻すという賃貸契約上の義務であり、これに違反すると高額な修繕費用を請求される可能性があります。そのため、賃貸物件でクロスを張り替える際は、既存の壁紙を傷つけずに剥がせるタイプの壁紙やのりを使用することが必須です。重ね張りできるシールタイプや、剥がせるのりで貼るフリース壁紙が推奨されます。第二に「事前の許可と契約内容の確認」です。たとえ剥がせる壁紙を使用する場合でも、賃貸契約書で内装のリフォームが禁止されている場合や、管理会社やオーナーの許可が必要な場合があります。無許可で作業を進めるとトラブルに発展しかねないため、必ず事前に確認し、必要であれば許可を得ましょう。内装制限によって特定の防火性能が求められる場合もあります。第三に「技術的な難易度」です。壁紙の張り替えは、一見簡単そうに見えますが、美しい仕上がりを実現するには技術と経験が必要です。特に、広い面積を一人で貼る、柄合わせをする、空気やシワが入らないようにする、といった作業は初心者には難しい場合があります。失敗すると、かえって見栄えが悪くなったり、追加の費用が発生したりする可能性もあります。
賃貸でクロス張替えを自分で行うメリットと注意点