網戸は蚊対策の基本中の基本ですが、それだけでは完璧に蚊の侵入を防ぎきれない場合もあります。特に、網戸の隙間から入り込んでくる小さな蚊や、玄関からの侵入、洗濯物などと一緒に持ち込まれるケースなど、網戸だけでは防ぎきれない「盲点」が存在します。ここでは、網戸以外の補助的な蚊対策についてご紹介します。 まず、玄関からの侵入対策が挙げられます。玄関は人の出入りが頻繁なため、蚊が侵入しやすい場所の一つです。玄関用の網戸(アコーディオン網戸やロール網戸など)を設置することが最も効果的ですが、設置が難しい場合は、玄関先に吊り下げ型の虫除け剤を設置したり、スプレータイプの虫除けを散布したりするのも有効です。また、玄関ドアの開閉を素早く行うことも意識しましょう。 次に、虫除け剤や蚊取り器の活用です。室内で活動する蚊に対しては、殺虫成分を含むスプレータイプの虫除けや、電気式の蚊取り器、蚊取り線香などが有効です。特に電気式の蚊取り器は、薬剤を空間に拡散させることで持続的に蚊を寄せ付けない効果があり、寝室などで使用するのに適しています。ただし、使用上の注意をよく読み、換気を適切に行うことが大切です。 蚊が嫌がる植物の活用も自然な対策として人気です。シトロネラ、ゼラニウム、レモングラス、ハーブゼラニウムなどは、蚊が嫌がる香りを放つと言われています。これらの植物を窓辺や玄関先に置くことで、蚊が寄り付きにくくなる効果が期待できます。ただし、その効果は限定的であるため、他の対策と併用するのが良いでしょう。 さらに、蚊の発生源をなくす根本的な対策も重要です。蚊は水が溜まっている場所に産卵します。家の周りの水たまり、古タイヤ、植木鉢の受け皿、雨水が溜まったバケツなどを定期的にチェックし、水を捨てることで、蚊の幼虫(ボウフラ)の発生を抑えることができます。 これらの網戸以外の対策を組み合わせることで、より徹底した蚊対策が可能となり、夏の不快な虫刺されから家族を守り、快適な室内環境を維持できるでしょう。
網戸だけじゃない!蚊の侵入をさらに防ぐ対策