家族の成長やライフスタイルの変化によって、「子供部屋が足りなくなった」「在宅ワークに集中できる書斎が欲しい」「親との同居のために部屋が必要」といった理由から、家に新しい部屋を増やしたいと考えることは少なくありません。そんな願いを叶えるためのリフォームには、大きく分けて三つの方法があります。それぞれの特徴とメリット・デメリットを理解し、自宅の状況や目的に合った最適な方法を選ぶことが、満足のいくリフォームへの第一歩となります。一つ目の方法は「増築」です。これは、建物の外に新たな構造物を付け加え、文字通り床面積を増やすことで部屋を作る最も本格的な方法です。庭などの敷地に余裕があれば、一階部分に部屋を建て増したり、二階建てにして居住スペースを大幅に増やしたりすることが可能です。完全に新しい空間を作るため、間取りやデザインの自由度が高いのが最大のメリットです。しかし、既存の建物との接続部分の工事が複雑で、建物の構造にも影響を与えるため、費用は最も高額になります。また、建築基準法などの法的な規制も厳しく、建ぺい率や容積率によっては希望通りの増築ができない場合もあります。二つ目の方法は「改築」による部屋の増設です。これは、既存の建物の床面積は変えずに、内部の間取りを変更することで新しい部屋を生み出す方法です。例えば、一つの大きな部屋に壁を新設して二つの部屋に分けたり、あまり使っていない廊下やホールなどのスペースを取り込んで新しい部屋を作ったりします。増築に比べて費用を抑えられ、工期も短く済むのがメリットです。特に、子供の成長に合わせて子供部屋を分割するケースなどでよく用いられます。ただし、元の空間を分割するため、一つひとつの部屋は狭くなります。また、窓のない部屋ができてしまう可能性もあるため、採光や換気の工夫が必要になります。三つ目の方法は、既存のスペースを「リノベーション」して新たな居室に変える方法です。例えば、普段あまり使われていない屋根裏(ロフト)や、車を持たなくなったことで空いたビルトインガレージなどを、断熱や内装工事を施して居住空間に生まれ変わらせます。デッドスペースを有効活用できるため、コストを抑えながら新たな価値を生み出すことができます。
リフォームで部屋を増やす主な方法とは