快適で美しいお風呂へのリフォームは、誰もの憧れですが、やはり気になるのがその費用。少しでも賢く、無駄な出費を抑えたいと考えるのは当然のことです。ここでは、リフォームの品質を落とさずに、コストを効果的にダウンさせるための、いくつかの具体的な節約術をご紹介します。まず、最も効果が大きいのが、「ユニットバスのグレードを見直す」ことです。各メーカーのユニットバスには、松・竹・梅のように、いくつかのグレードが設定されています。カタログの上位グレードに搭載されている、ジェットバスや浴室テレビ、打たせ湯といった豪華な機能は、本当にあなたの暮らしに必要でしょうか。「あったら良いな」程度の機能は思い切って削り、標準グレードの製品を選ぶだけで、数十万円単位のコストダウンが可能です。本当に必要な機能(例えば、保温浴槽や浴室暖房)に絞って、オプションを追加していくのが賢い選択です。次に、「給湯器など、関連設備を同時にリフォームする」という方法も有効です。お風呂のリフォームと同時に、古くなった給湯器も交換する場合、別々に工事を依頼するよりも、まとめて一つの業者に依頼した方が、セット割引が適用されたり、出張費が一度で済んだりするため、トータルコストを抑えられることがあります。また、「補助金・助成金制度を最大限に活用する」ことも忘れてはいけません。例えば、手すりの設置や段差の解消といったバリアフリー化を伴うリフォームには、介護保険から住宅改修費が支給される場合があります。また、断熱性の向上や節水設備の導入に対して、国や地方自治体が独自の補助金制度を設けていることもあります。リフォームを契約する前に、利用できる制度がないか、業者や自治体の窓口に必ず確認しましょう。ただし、注意したいのは、単に価格の安さだけで業者を選ばないことです。極端に安い見積もりは、手抜き工事や、後からの追加請求に繋がるリスクもはらんでいます。信頼できる業者を選んだ上で、これらの賢い節約術を実践することが、満足のいくリフォームへの近道です。