リフォームにかかる費用を少しでも抑えたい、あるいは自分の手で住まいを作り上げる楽しみを味わいたい。そんな想いから、「部屋のリフォームをDIYでやってみたい」と考える方が増えています。ホームセンターには様々な道具や材料が揃い、インターネット上には多くのノウハウ動画が溢れています。しかし、DIYには手軽さやコスト面のメリットがある一方で、プロの仕事との間には厳然とした差があり、安易に手を出すと後悔に繋がりかねないリスクも存在します。DIYの限界と注意点を正しく理解し、どこまでを自分で行い、どこからをプロに任せるべきかを見極めることが重要です。比較的DIYの難易度が低いとされるのが、「壁紙(クロス)の張り替え」です。特に、既存の壁紙の上から貼れるタイプの製品や、シールのように貼ってはがせるタイプの壁紙は、初心者でも挑戦しやすいでしょう。しかし、古い壁紙を剥がす作業や、下地の凹凸を平滑にするパテ処理、そしてコンセント周りや角の部分をきれいに仕上げる作業には、それなりの技術と根気が必要です。仕上がりの美しさにこだわるなら、プロに任せるのが賢明です。「塗装」も、DIYで部屋の雰囲気を変える人気の方法です。壁や天井を好きな色に塗ることで、手軽にオリジナリティあふれる空間を演出できます。ただし、家具や床を汚さないための養生作業を丁寧に行うことや、ムラなくきれいに塗るための技術が求められます。一方、専門的な知識や技術、そして資格が必要となるため、DIYで行うべきではないリフォームもあります。その代表格が、「電気工事」と「ガス工事」です。コンセントの増設や照明器具の配線変更、ガス管の移動などは、感電や火災、ガス漏れといった重大な事故に繋がる危険性があるため、必ず有資格者であるプロの業者に依頼しなければなりません。また、床のフローリングを張り替える作業も、見た目以上に難易度が高いものです。床鳴りの原因となる下地の調整や、壁際に隙間なくきれいに張り詰めていく作業には、高い精度が求められます。そして、壁の撤去や新設といった「間取りの変更」は、建物の構造安全性に関わるため、絶対に素人判断で行ってはいけません。構造上重要な壁を誤って壊してしまうと、家の耐震性が損なわれ、取り返しのつかない事態を招きます。DIYは、あくまで自己責任で行うものです。
部屋のリフォームはDIYでできる?限界と注意点