ある大手ホームセンターの網戸関連コーナーで十年にわたり接客をしてきた担当者によると、網戸修理のために来店するお客様が陥りやすい「典型的な失敗」がいくつかあると言います。最も多いのは、やはり網押さえゴムのサイズ間違いです。「だいたいこれくらいだろう」と目測で購入し、帰宅して作業を始めたものの、全く溝に入らずに再び来店されるお客様は後を絶ちません。サッシの溝の深さや幅はメーカーによって微妙に異なるため、担当者は「必ず古いゴムを少し切って持参するか、スマホのカメラで溝の断面を撮影してきてください」とアドバイスしています。次に多い失敗が、網のサイズの不足です。網戸枠の縦横の長さぴったりに網を買ってしまうと、溝に押し込むための余白が足りず、張り直すことができなくなります。枠のサイズよりも上下左右に十センチずつ以上の余裕を持って網を購入することが、失敗を防ぐ基本中の基本です。また、作業中の失敗としてよく聞くのが、ローラーの脱線による網の突き破りです。特にプラスチック製の軽いローラーを使っている際、力が入りすぎてローラーが溝から外れ、そのまま新しい網に穴を開けてしまうという悲劇です。これを防ぐには、ローラーを一度に長く動かそうとせず、短い距離を少しずつ、慎重に転がしていくことが大切です。さらに、担当者が意外な盲点として挙げるのが、作業場所の選定です。網戸を畳の上に置いて作業をすると、ローラーを強く押し込んだ際に畳を傷つけてしまったり、網戸枠が歪んだりすることがあります。理想は、コンクリートの平らな地面か、大きなテーブルの上にブルーシートを敷いて行うことです。お客様の中には「不器用だから無理」と諦める方も多いそうですが、担当者は「正しい道具を選び、焦らずに手順を守れば、網戸修理は誰にでもできる最も簡単なDIYの一つです」と笑顔で語ります。ホームセンターの店員さんは、いわば現場の知恵の宝庫です。どの網を選べばいいのか、どの道具が必要なのか、少しでも迷ったら迷わず声をかけてみることが、修理を成功させるための一番の近道と言えるでしょう。
ホームセンターの担当者が教える網戸修理でよくある失敗